日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年1月16日火曜日

◆山形にGK櫛引が加入 元五輪戦士が東北で再起誓う(ニッカン)



 J2モンテディオ山形が14日、ホーム隣の山形総合運動公園内の体育館でキックオフイベントを行った。新加入選手12人中、11選手が公開で記者会見を行い、今季の抱負や意気込みを語った。J1清水エスパルスから完全移籍で加入した青森市出身のGK櫛引政敏(24)は、元リオデジャネイロ五輪代表。高い能力の持ち主だが、所属クラブでは出番が少なく、昨年は期限付き移籍で加入したJ2ファジアーノ岡山でリーグ6試合出場に終わり、オフに保有元の清水を契約満了となった。元五輪戦士が、東北の地で再起を誓った。

 降り積もった雪が、故郷青森のように感じた。櫛引はイベントに集まった約2000人のサポーターの前で、東北の地でプレーできる喜びをかみしめた。「東北という地域は、僕が生まれ育った場所で僕の故郷。やってみたかった」。山形の印象を問われても「青森が実家なので、特にないです。程よく何もない感じとか」と笑いを誘った。

 第2の故郷山形が背水の陣となる。高いシュートストップ力を評価されて16年のリオ五輪代表に選ばれたが、ナイジェリアとの初戦で5失点。2戦目からは柏GK中村に守護神の座を譲り、そのまま1次リーグ敗退。期限付き移籍で加入していた鹿島でもリーグ出場の機会がなく、翌17年の岡山でも同6試合に終わった。だが、櫛引は胸の内で静かに闘志を燃やしていた。

 櫛引 どんな経験でも、いかに次の自分に還元していくかで、その価値が変わる。満足してない。今後、自分がどうするか。

 まだ、さび付くのは早すぎる。抜群の反射神経でシュートを止め、蹴ってもロングボールでチャンスを演出する。昨季はビルドアップ(攻撃の組み立て)にたけたGK児玉がリーグ38試合に出場した。「長いボールは蹴れる。チーム全体でつなぐ意識が高いのであれば、うまく入っていけると思う。自分の色を出したい」とライバルを意識した。

 山形は99年にJ2へ参入し、20周年を迎える。メモリアルイヤーに、J1昇格を果たす。「しっかり試合に出てJ1に上がりたい。自分がレギュラーとして出るのはもちろん。競争がチームのためになる」。失うものは何もない。全身全霊をかけて、守護神の座を奪いにいく。【高橋洋平】

山形にGK櫛引が加入 元五輪戦士が東北で再起誓う

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