日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月30日木曜日

◆山形、残り5分3点差から奇跡の同点劇…ホーム清水には大ブーイング(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161949-161949-fl



[4.29 J1第8節 清水3-3山形 アイスタ]

 清水エスパルスとモンテディオ山形のともに降格圏の16位と17位に沈むチーム同士の対戦は、3-3の引き分けに終わった。しかし、終盤戦に大きな驚きを見せた一戦になった。

 試合は開始3分に動いた。清水は左サイドからのFKを獲得すると、MF八反田康平の早いキックをニアでDF枝村匠馬が頭に当て、ゴールネットを揺らす。さらに同12分には左サイドを突破した八反田のクロスをFW長沢駿が合わせて2点目。そして同26分にはFW大前元紀の浮き球パスで抜けたFWピーター・ウタカが押し込む。システムを3-1-4-2に大きく変えた清水が、前半で試合を決めた……かに思えた。

 しかし、ドラマは後半40分から始まった。山形はMF高木利弥のシュートのこぼれ球をFWディエゴが押し込み1点を返すと、同44分にはCKからFW中島裕希が押し込み、ついに1点差。そして、押せ押せの山形は後半アディショナルタイム4分、左サイドからの高木のクロスをFW林陵平が頭で合わせて、奇跡の同点劇を演じて見せた。

 山形の1点目の前に林がゴールネットを揺らした場面がオフサイド判定となっていた。サッカーに“たられば”はないが、もしこれが決まっていたら、大逆転劇となるところだった。奇跡の同点劇に沸く山形サポーター。対する現実を受け入れきれない様子の清水サポーターだったが、試合後は大ブーイングを選手たちに浴びせていた。清水はリーグ戦の連敗こそ5戦で止めたが、未勝利は7戦まで伸びている。

◆仙台「ネパール大地震 支援募金活動」を実施(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1469031.html

 仙台は29日、第8節ホーム鹿島戦で「ネパール大地震 支援募金活動」を実施した。

 主体はベガルタ仙台とベガルタ仙台市民後援会で、ユアテックスタジアム仙台コンコースで募金活動を行った。

 集まった86万5505円の募金は、ネパールの震災復興に寄与する団体へ届ける予定で現時点では送り先は未定。キックオフ前には、被災された方々へ哀悼の意を表し、黙とうも捧げられた。

 仙台選手会長のDF蜂須賀孝治(24)は「ベガルタのホームタウンである宮城も11年の東日本大震災で大きな被害を受けましたが多くのご支援、ご協力を頂き支えられてきた。少しでも力になることができれば」とクラブを通じてコメントした。

◆鹿島DF昌子「次は無失点」終了間際の1発に怒り(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1469036.html

鹿島DF昌子「次は無失点」終了間際の1発に怒り

<J1:仙台1-2鹿島>◇第8節◇29日◇ユアスタ

 鹿島の日本代表コンビが勝利に貢献した。

 前半43分、MF柴崎岳(22)の右CKにDF昌子源(22)が頭で合わせ、ゴール左に流し込んだ。同期入団の2人の息の合ったプレーで昌子の今季初ゴールが生まれると、後半23分にMFカイオ(21)が追加点。敵陣でボールを奪うと、DFをかわしてゴール前に持ち込む。巧みに相手守備の間をすり抜け、最後は左足でゴール右に蹴り込んだ。

 しかし、今季初完封目前の後半ロスタイムに失点。何とか逃げ切って3勝目を挙げ、昌子の得点がV弾にはなったものの、怒りが収まらない。普段は冗舌だが「結果がすべて。次は無失点でいけるよう頑張ります」と短く話し、スタジアムを後にした。柴崎も取材を断ってバスに乗り込んだ。

◆【鹿島】昌子、今季初ゴールも悔し失点「CBとしてシビアになる部分」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150429-OHT1T50311.html

前半、先制ゴールを決め、声援に応える鹿島・昌子

 ◆J1第1ステージ第8節 仙台1―2鹿島(29日・ユアテックスタジアム)

 日本代表で鹿島DF昌子が悔しさを口にした。自身の今季初ゴールでアウェー勝利をものにしたが、ロスタイムに1失点。

 今季13試合で完封がなく、「センターバックとしては失点に一番厳しく、シビアになる部分。悔しさが残る試合となってしまった」と振り返った。ただ、ACLを含め過密日程を戦うチームにとっては大きな1勝。「次は完封になるように」と前を見た。

◆昌子 代表DFの決定力見せた 失点には反省「シビアな部分」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/30/kiji/K20150430010264380.html

J1第1S第8節  鹿島2―1仙台 (4月29日  ユアスタ)

J1 仙台―鹿島 声援に応える昌子

 鹿島の日本代表DF昌子が今季初ゴールを決めた。0―0の前半43分、同MF柴崎の右CKを頭で押し込んで先制した。

 もっとも2―0の後半ロスタイムに失点して開幕からの連続失点試合は8となり、延長Vゴール方式が廃止された03年以降のクラブワースト記録を更新。昌子は勝利に貢献しながらも「完封できていないんで。結果が全て。センターバックとしては失点に一番厳しく、シビアな部分」と反省ばかりが口をついた。

 それでもチームは勝敗を五分に戻した。柴崎も4月の公式戦7試合を2得点5アシスト(セットプレーからは4)と好調を維持。11年にともに高卒で入団した同期2人の“代表ホットライン”も今季初めて開通し、巻き返しへの機運は高まる。

◆「ほとんど岳のゴール」柴崎のCKから昌子が今季初ゴール(ゲキサカ)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161951-161951-fl

[4.29 J1第1ステージ第8節 仙台1-2鹿島 ユアスタ]

 鹿島アントラーズはアウェーでベガルタ仙台に2-1で勝ち、2試合ぶりの白星を挙げた。仙台は3連敗で4試合勝ちなし(1分3敗)となった。

 序盤はホームの仙台がペースを握った。前半9分、MF梁勇基の左CKにDF渡部博文が頭で合わせるが、GKがセーブ。同11分にはDF多々良敦斗の右クロスに古巣戦となるMF野沢拓也が右足で合わせたが、ゴール左に外れた。前半17分、梁の直接FKは惜しくも左ポストを直撃。チャンスをつくりながら最後の決め手を欠いた。

 鹿島は前半32分、MF柴崎岳がミドルシュートを狙うなど徐々に流れを引き寄せる。すると前半43分、柴崎の右CKにDF昌子源が頭で合わせ、先制点を奪った。今季初ゴールとなった昌子は試合後のインタビューで「途中でボールが見えなくなったけど、思い切って頭を出したのがよかった」と得点シーンを振り返り、「いいボールが来たので、合わせるだけだった。ほとんど(柴崎)岳のゴール。岳に感謝したい」と語った。

 またもプレースキックからアシストを記録した柴崎は後半16分にも左CKから正確なボールを供給したが、DFファン・ソッコのヘディングシュートは左ポストを弾いた。惜しくも追加点の好機を逃した鹿島だが、後半23分、MFカイオが左サイドの高い位置でボールを奪うと、そのままドリブルで持ち込み、PA内に進入。DFを縦にかわして左足でゴールに流し込み、2-0とリードを広げた。

 2点を追う仙台も必死の反撃に出る。後半アディショナルタイム、左サイドからロングスローを放り込むと、ゴール前でMF藤村慶太が競ったこぼれ球をFW金園英学が振り向きざまに左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。今季、磐田から加入した金園は移籍後初ゴール。1点を返したが、反撃及ばず、1-2で敗れた。

 勝ち点3を奪ったものの、終盤の失点でまたも今季初の無失点を逃した鹿島。昌子は「アウェーで勝ち点3を取れたのはよかったけど、僕はセンターバックなので、最後の1失点が悔しくて、喜びが半減した。失点が多いのは数字を見れば分かるし、センターバックとしてはゼロにこだわりたい」と悔しさものぞかせていた。

◆鹿島今季3勝目、仙台追い上げ届かず/仙-鹿8節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1468573.html

鹿島今季3勝目、仙台追い上げ届かず/仙-鹿8節

<J1:仙台1-2鹿島>◇第8節◇29日◇ユアスタ

 東日本大震災の被災地として試合前、25日に発生したネパール地震の犠牲者へ黙とうをささげた一戦。10位タイの鹿島が2ゴールで8位仙台に快勝した。

 序盤はホーム仙台が主導権を取った。前半9分にMF梁の左CKからDF渡部のヘッド、11分に右クロスから前鹿島MF野沢の右足シュートが相手ゴールを脅かす。17分には、ゴール前やや左で得たMF梁の右足FKが左ポストをたたく。39分には右クロスにMF奥埜がうまく頭で合わせたが、ライン上ギリギリでGK曽ケ端に阻まれた。

 押されていた鹿島だったが、ワンチャンスをものにする。43分、MF柴崎の右CK。中央に入ったDF昌子が頭で合わせてゴール左隅に流し込んだ。22歳の日本代表コンビのゴールで鹿島が先制に成功した。

 1-0で迎えた後半も鹿が得点を奪った。23分、敵陣でボールをカットしたMFカイオがDFをかわしてゴール前に持ち込み、左足でゴール右に技ありの一撃。昨季のベストヤングプレーヤー賞に今季2ゴール目が生まれた。得点後は観客に駆け寄り、手を耳に当てさらなる応援を求めた。

 仙台は左ふくらはぎ痛から約1カ月ぶりに復帰した右サイドバック菅井、さらにFW金園を投入して攻勢を強める。33分には、その菅井の攻撃参加からチャンスをつくり、FWウィルソンからボールを受けた梁が右足でシュートを放ったが、わずかに左にそれた。後半ロスタイムには、金園がゴール前の混戦から執念で押し込み1点差に。しかし時既に遅く、アウェー鹿島が今季3勝目を上げた。

◆J1第1ステージ第8節 鹿島 逃げ切る 仙台に2-1(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14303210053003



明治安田J1第1ステージ第8節(29日・ユアテックスタジアム仙台ほか=9試合)鹿島は仙台を2-1で下し、星を五分に戻した。通算成績は3勝2分け3敗、勝ち点を11に伸ばし8位に浮上した。

鹿島は前半43分、柴崎の右CKを昌子が合わせて先制。後半23分にはカイオが追加点を挙げ、相手の反撃を1点にとどめた。

首位の浦和は最下位の甲府を2-0で退けた。3連勝で開幕から8戦負けなしとし、勝ち点を20に伸ばした。甲府は6連敗。2位のG大阪は宇佐美の6試合連続ゴールで松本を1-0で下し、6連勝で同19とした。FC東京は新潟に1-0で競り勝ち、勝ち点17で3位に浮上した。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第8節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51559

J1 1st 第8節 vs 仙台

昌子とカイオがゴール!鹿島がアウェイで仙台を撃破、2試合ぶりの勝ち点3!



鹿島が、アウェイの地で力強く再スタートを切った。前節から中3日、J1 1st 第8節でベガルタ仙台と対戦すると、前半に昌子のゴールで先制し、後半にはカイオのゴールでリードを広げる。終了間際に1点を返されたが、2-1で逃げ切り、2試合ぶりの勝利を収めた。



鹿島は4日前の神戸戦で敗れ、3月22日の名古屋戦から続いていた無敗は6で止まった。中3日で迎えたアウェイゲームは、再び這い上がるために、そして上位に食らいついていくために、極めて重要な試合だった。トニーニョ セレーゾ監督は、「3日間という時間では、コンディションの回復に重点に置くしかない」と話しつつ、「前節の反省は、しっかりと行った」と、今節での修正に自信を見せた。先発メンバーの変更は2選手。前節で後半から出場した小笠原が先発に復帰し、柴崎とのボランチコンビでチームの舵を取る。また、金崎が出場停止の前線には、高崎が指名された。2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、センターバックは昌子とファン ソッコとのペア。最後尾は曽ヶ端、右サイドバックは西、左サイドバックは山本が務める。





ゴールデンウィークの初日、フットボールのある休日を迎えた喜びと心地良い陽気に包まれたユアテックスタジアム仙台。サポーターは早くから長蛇の待機列を作り、モチベーションの高さを示した。両チームのチャントが飛び交い、ボルテージが高まる中、14時4分にキックオフを迎えた。



前半立ち上がりから、25分ほどは仙台のペースだった。鹿島はなかなか前線でボールが収まらず、攻撃の糸口を作れない。自陣でのプレー時間が多くなる展開で、サイドからのクロスボールからヘディングシュートを打たれるなど、ピンチを迎える場面もあったが、曽ヶ端が安定したプレーで立ちはだかり、先制点を許さなかった。



鹿島は28分、先発復帰の小笠原が放ったミドルシュートから、仙台ゴールへ迫り始める。32分には、左サイドのタッチライン際でボールをキープした土居がドリブルで縦へ抜け出し、中央の柴崎へ。柴崎は前方へ持ち出してから、右足ミドルシュートを放ったが、GKにキャッチされた。36分には、柴崎が放った低い軌道の左CKから、遠藤が走り込んで左足ボレーで狙ったが、惜しくも左サイドネットへ。決定機こそ作れなかったが、鹿島は少しずつ、ゴールの予感を漂わせていった。



そして、待望の先制点は43分に生まれた。柴崎の右CKに反応した昌子が、ゴール前での混戦からダイビングヘッド。シュートは相手GKの伸ばした手を避けるように、ゴール左隅へと吸い込まれた。神戸戦を終えてから3日間、報道陣へのコメントを望まず、ただひたすらに試合への集中力を高めていた背番号3が、今季初ゴールで鹿島にリードをもたらした。前半は1-0で終了した。



後半開始後は、鹿島が攻勢をかけ、2点目を狙いに行った。50分にはカイオがミドルシュート、52分には山本の突破からペナルティーエリア内へ入り、最後は土居がファーサイドの隅を狙ったコントロールシュートを放ったが、枠を越えてしまった。60分にも、右サイドの遠藤が左足でゴール方向へと曲がるクロスを送り、山本が飛び込んでチャンスを演出。カウンターやセットプレーを織り交ぜながら、仙台ゴールへ迫った。



そして、追加点は68分だった。カイオが左サイドでボールを持つと、スピードに乗ったドリブルでペナルティーエリア内へ進入。「中へ入って右足を使うことは、相手に分析されているだろうから」と、縦へ突破して左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。カイオはゴール裏まで駆け寄り、サポーターにアピール。ファインゴールで、鹿島がリードを広げた。





2点リードを得た鹿島は、ゴール直後に青木を投入。守備陣のテコ入れを図り、さらに攻勢をかける。72分には右サイドで細かいパスを連ねて突破し、ペナルティーエリア内で柴崎がシュート。さらに82分には、両サイドを広く使った攻撃で、クロスをファーサイドで受けたカイオがゴール前へ浮き球を出すと、最後は土居がダイビングヘッドを放ったが、GKの正面を突いた。鹿島は3点目を挙げることはできなかったが、仙台を押し込んだまま、試合終盤を迎えた。





リーグ戦2試合ぶりの復帰となった梅鉢、今季リーグ戦初出場となった赤崎がピッチに立ち、2-0で迎えた後半アディショナルタイム。鹿島は仙台に1点を返され、無失点試合はまたもお預けとなった。昌子が「悔しさが残る試合」と言葉少なにスタジアムを後にしたように、スッキリしない結末ではあったが、鹿島はリードを保ったまま、タイムアップを迎えた。2-1で仙台を破り、2試合ぶりの勝利を収めた。







アウェイでしっかりと勝ち点3を掴んだ鹿島は3日後、J1 1st 第9節で甲府と対戦する。カシマスタジアムへ戻り、再び連勝街道を突き進んでいく。



【この試合のトピックス】
・昌子が今季初ゴールを決めた。リーグ戦でのゴールは、2014年9月13日、J1第23節の大宮戦以来、自身通算3得点目。
・カイオが今季のリーグ戦2ゴール目を決めた。
・高崎が、J1 1st 第5節の新潟戦以来、リーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・小笠原がフル出場。3月18日のACLグループステージ第3節、広州恒大戦以来の先発メンバー入りだった。
・赤崎が今季のリーグ戦初出場を果たした。
・梅鉢が、4月16日のJ1 1st 第6節の柏戦以来の出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・相手のペースに引き込まれないこと。自分たちのリズムでボールを動かし、試合のテンポをコントロールしよう。
・攻撃のスイッチを入れるべきタイミングをしっかり共有し、チャンスを逃さないこと。
・チームとしてより積極性のあるプレーを意識しよう。

ベガルタ仙台:渡邉 晋
・攻撃はテンポよく、いい動かし方ができているので後半も続けていこう。
・守備はしっかりとブロックを組んで狙いをもってできているので、慌てないこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・当然ながら、立ち上がりの20分から25分くらいは相手から圧力をかけられて、相手のペースに合わせたサッカーをしてしまった。苦しい時間帯だった。正直、その時間帯で失点をしなかっただけで喜んだし、その時間帯を耐え抜いたことは非常に良かった。仙台は、試合全体を考えても、ダイナミックなサッカーをしようとしている。相手の監督を称えたい。その苦しい時間帯をしのげたことが、大きなポイントになったと思う。90分間、あのペースでプレーを続けるのは非常に難しいので、どこかで動きが落ちるとは思っていた。そのペースが続くのは、15分から25分くらいだろうと考えていたので、そこから落ち着いてやれればと思っていた。前半では、我々がボールを奪い返した後、中央から攻めようとしていたのが反省点。一番、人数が多いところに自分たちから突っ込んでいってしまった。そのようにプレーして、自分たちから首を絞めるような形になった。相手がロングボールを蹴ってセカンドボールを狙うという部分は明確になっていたのだが、守備の積極性が我々には欠けていた。常に、相手がセカンドボールに対して一歩早く反応していたので、そのことも、自分たちが苦しくなった部分だった。
・その後、少しずつリズムを取り戻して、セットプレーからゴールを決めることができた。ハーフタイムには、選手たちを落ち着かせることを考えていた。自分たちの流れで試合を運べていない時にはイライラしてしまうものだが、そこを落ち着かせること。もう1つは、後半は相手が押し込んでくる状況になるので、それをしっかりしのぐことと、相手が前に出てくるということで、当然ながらその背後が空くことになるということ。前半でもそこを狙って欲しかったが、後半は徹底的にサイドチェンジから背後を狙っていった。遠藤選手の技術やボールキープ、カイオ選手の技術とスピードを生かせると伝えた。その狙い通りのプレーが少しずつできるようになっていった。そこからゴールやチャンスを生み出すことができた。
・チームとして、相手に押し込まれた時間帯や状況の中で積極的な守備をできなかったことが、改善点。それができない要素は様々なことがあって、そのような身体的な反応になってしまった。
・ロングボールへの対策、セカンドボールについて、両サイドバックが内側に絞って、センターバック1人に競らせないように、その後のカバーリングをするように指示を出していた。ロングボールやクロスボールに対して、曽ヶ端選手がタイミング良く、自信を持って飛び出していたことが、チームを助けていたと思う。
・レフェリングも、両チームにとって非常に良かった。我々監督陣は審判に文句しか言わないので、こういう時には褒めないといけないと思う。

ベガルタ仙台:渡邉 晋
1万7000人を超えるサポーターに集まってもらい、感謝している。そのサポーターに勝ち点3を届けることができず、非常に悔しい思いでいっぱい。前半は非常に良い入りができて、自分たちが掲げるゲームコントロール、攻守における狙いを明確にしたでの、アグレッシブな守備とそこからの攻撃をうまく表現できた。それだけに、あの時間帯でのリスタートでの失点が非常にもったいなかった。後半開始にあたっては、今の状態を続けていこうと伝えた。決して悪い内容ではないので、このまま進めていけば相手の隙が生まれてくるという話をした。2失点目はミス絡みではあったが、もう1つビハインドを追う形になった後は、システムを入れ替えて前線にパワーを持っていく形にした。もう少し早く1点を取れていれば、少なくとも勝ち点1は取れたのではないかと思う。最後、選手がパワーを出して、1つゴールを決めることができたことは、この連戦の中では前向きな要素になってくると思うので、その勢いを持って次節に臨みたいと思う。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
とりあえず、勝てて良かった。前半にセットプレーから先制できたのが一番大きかったと思う。最後の失点はもったいない。集中力と意識の問題だと思う。失点ゼロと1失点は大きく違う。甲府戦ではこのようなことにならないよう、気をつけたい。

【土居 聖真】
前半は押し込まれる時間帯が長かったけど、よく耐えていたと思う。良い時間帯で追加点を取れたことが大きかった。チームとして、コンスタントに得点を決めることができているので、失点が続いている部分をもっと改善できればいい。改善点はたくさんある。首位に近づいていけるように、ここから全試合で勝てるようにしたい。

【昌子 源】
完封できていないし、その結果が全て。センターバックとしては、自分のゴールよりも失点に対してシビアになる。集中力が切れて失点してしまい、悔しさが残る試合になった。

カイオ選手、小笠原選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

2015年4月29日水曜日

◆仙台野沢「点を取らないと」古巣戦に気を引き締める(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1468421.html

仙台野沢「点を取らないと」古巣戦に気を引き締める

 仙台は28日、ホーム鹿島戦に向けた練習を、会場となるユアスタで行った。

 報道陣にのみ冒頭20分を公開し、選手たちは約1時間半のトレーニングで汗を流した。

 今季のユアスタでの前日練習は初めてで、3月7日の開幕戦東北ダービーの時は2日前にユアスタを使って最終調整を行っていた。

 公式戦3連敗中ということもあり、本拠で負けられない一戦であることは確か。古巣戦となるMF野沢拓也(33)は「自分たちは目の前の試合に勝つだけ。全員で守って全員で攻撃する。守ってるだけじゃ勝てないスポーツ。点を取らないといけない」。気を引き締め、全力で勝ち点3をものにする。

◆鹿島10位低迷 8戦ぶり先発「体調万全」小笠原が救う(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/29/kiji/K20150429010254770.html

J1第1S第8節 鹿島―仙台 (4月29日 ユアスタ)

 鹿島の元日本代表MF小笠原が公式戦8試合ぶりに先発復帰することが濃厚となった。セットプレー練習で主力組に入り、キッカーも務めた。

 右膝を痛め約1カ月離脱。4月21日のウェスタン・シドニー戦、同25日の神戸戦で途中出場し“試運転”は済ませており「体調は万全です」と、意気込んだ。チームは神戸戦で敗れて借金1の10位に沈んでおり、主将の先発復帰で巻き返しを図る。

◆鹿島、守備再建の鍵は仙台MF野沢封じ/仙-鹿8節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1468573.html

<J1:仙台-鹿島>◇第8節◇29日◇ユアスタ

 14時キックオフ。

 【仙台】公式戦3連敗中。勝利でいやな流れを断ち切りたい。前節の松本戦まで4試合連続で失点しており、守備面の立て直しもポイントの1つ。攻撃面では、古巣戦に燃えるMF野沢拓也(33)とMF梁勇基(33)の組立て、FWウイルソン(30)の決定力に期待したい。公式戦3試合ぶりのホームで勝ち点3を奪い、残る連戦へも弾みをつける。

 【鹿島】まずは5割復帰を狙う。前節の神戸戦はMF柴崎の芸術弾で一時同点としたが、守備のイージーミスで敗戦。今季2勝2分け3敗と黒星が先行した。出直しのゴールデンウイークとしたいところだが、エースMF金崎が神戸戦で退場して出場停止。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷から復帰したMF小笠原もフル出場は難しく、厳しい戦いを強いられそうだ。金崎に代わって1トップで先発するFW高崎、ボランチで2試合連続先発中のMF青木らの奮起に期待がかかる。クラブワースト(延長戦が廃止された03年以降)の開幕7試合連続失点中の守備陣は、不名誉な記録を止められるか注目。前鹿島のMF野沢を確実に抑えることが必要となる。

2015年4月28日火曜日

◆【英国人の視点】ドイツで苦しみ、Jリーグで成長を遂げた宇佐美と金崎。海外移籍が選手にもたらすものとは?(フットボールチャンネル)


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150427-00010013-footballc-socc

日本人選手の海外移籍がもたらすものとは

 Jリーグ選手の欧州移籍話で常に議題にあがることは、それが日本のレベルの向上をどのように助長してくれるかということだ。

 武藤嘉紀がチェルシーの署名欄にサインすべきかどうかは意見が分かれるかもしれない。しかし、22歳の潜在能力を最大限に引き出すには、遅かれ早かれ欧州のどこかに移籍する必要があることには、ほぼ全員が同意見だろう。

 昨季のディエゴ・フォルランが見せたような、科学では証明できない移籍があった一方で、4大リーグにいる選手の質によってその国のフットボールのレベルの高さや成功の基準が判断されるという前提に反論するのは難しい。

 さらに、日本人選手の海外移籍は代表への連鎖反応にもなる。国際大会で日本代表として戦う選手は世界各国の対戦相手と戦うことを経験し、サムライブルーに足りない反骨心や厳しい環境を生き抜く術を身につけることができる。

 もちろん“日本のフットボール”がただ日本代表を意味しているわけではなく、洗練された経験豊富な選手たちもJリーグ全体に利益をもたらすであろう。今シーズンはすでに海外で数年間のプレー経験がありながらJリーグに戻ってきた選手がインパクトを残しており、止まらない連続得点で最もヘッドラインを飾っている宇佐美貴史はその一人だ。

ドイツで苦しい時を過ごした宇佐美と金崎

 抜群の得点能力を見せるG大阪のアタッカーは、バイエルン・ミュンヘンのトップチームで出場機会を手に入れることができず、ホッフェンハイムでも際立った印象を残すことに失敗してドイツで難しい時間を過ごした。しかし、経験は彼に成長を促し、2013年シーズン途中にG大阪に戻ってきて以来、有無を言わせぬ調子の良さや自信を取り戻し、ゴール前で情け容赦のないプレーを見せている。

 2015年のJリーグで、復活を遂げた選手によって利益をもたらされているのはG大阪だけではない。先週の土曜日には、海外での経験によって成長したある選手がチームを成長させられる能力を証明した。

 私が日本に来たとき、金崎夢生は大分トリニータの選手で、西川周作、森重真人、家長昭博、そして若き清武弘嗣がいたチームだったにもかかわらず、説明のつかないJ2降格を経験した。

 金崎はこの時すでに技術的な能力は備えていたが、未熟な日本人アタッカーという印象で、決定力に欠けていた。翌年移籍した名古屋グランパスでは少し成長した姿を見せ、J1優勝のメダルを獲り、2012年にニュルンベルクとサインした。

 宇佐美のように、ブンデスリーガで思ったような活躍をすることはできなかったが、金崎は海外でのプレーを終えようとはしなかった。そして、ポルトガル2部リーグのポルティモネンセに移籍し、新たな挑戦を選んだ。

 そこでは47試合で16ゴールを挙げ、Jリーグ153試合で記録した合計ゴール数と同じだけの結果を積み重ねた。



フィジカル面での成長が際立つ金崎

 この成功によってJリーグのピッチに無用な騒ぎもなく復帰した金崎は、鹿島のプレースタイルにぴったりとはまり、ダヴィの欠場もあるなかでCFを務めることとなった。彼は敵地でのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦で得点を挙げ、ここまでJ1でも3ゴールを決めている。

 得点を挙げることで鹿島に利益をもたらすだけではなく、試合におけるフィジカルな場面でも彼はそれを好んでプレーしているように見える。4月16日に敵地で柏レイソルを3-1で下した試合でも、ボールをキープしながらチームメートに時間とスペースを与える素晴らしいパフォーマンスを披露した。また、土曜日に行われた神戸との試合ではチームは敗れながらも序盤から相手守備陣を翻弄した。

 空中戦の接触で戦傷を負い、包帯を巻いてプレーした神戸のチョン・ウヨンは試合後、金崎の闘争的なプレースタイルについて文句を言わなかった。Jリーグにおいて闘争的な本性を示すことは、審判団の選手に対する不要な注意を減らすことにもつながる。

 鹿島の33番は後半途中でイエローカードを与えられ、アディショナルタイムに神戸DF高橋祥平との接触によって2枚目の警告を受けて退場した。神戸のディフェンダーの子供のようなリアクションはやや呆れるものだったかもしれないが、金崎はもう少し気を付けるべきだった。

 それでも、人生の浮き沈みを気にしなければ金崎はポジティブな結果を生み続けるだろう。トニーニョ・セレーゾ監督が彼を心配する姿は想像できない。

2015年4月27日月曜日

◆浦和興梠5・2復帰へ!因縁のG大阪戦に照準(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1467647.html

浦和興梠5・2復帰へ!因縁のG大阪戦に照準

 因縁の「5・2天王山」を、あえて復帰の舞台に選ぶ。
 浦和FW興梠慎三(28)が26日、埼玉県2部の埼玉大との試合形式の練習で、約1カ月ぶりに実戦復帰した。30分×2の2本目10分に途中出場すると、わずか2分後にスルーパスに抜け出し得点。気持ちよさそうに汗をぬぐいながら「復活、と書いてください」と笑顔をみせた。
 得点後もゴールに迫り続け、ヘディングシュートでクロスバーをたたく場面もあった。「ずっとやっていなかったので、体力面ではまだまだですけど、感覚はちゃんと残っていました」。最後はスタミナが尽き、声をかけたペトロビッチ監督に苦笑いで応じたが、4月1日の練習で右腓骨(ひこつ)付近を打撲し離脱してから1カ月の離脱に、ようやくピリオドを打った。
 興梠は「まだ回復は100%ではないけど、G大阪戦での復帰を目指して調整したい」とうなずいた。現在無敗で首位を走るチームは、5月2日の次々節で2位のG大阪と対戦する。昨季逆転優勝を許し、2月のゼロックス杯でも敗れた最大のライバルだ。
 個人的にも因縁の相手だ。昨年10月に右腓骨を骨折。年内の復帰は絶望と言われる中、勝てば優勝の11月22日ホームG大阪戦にベンチ入りした。そして0-1のまま、後半44分を迎えると「これでサッカーができなくなってもかまわない」と強行出場した。
 しかしすぐに接触プレーで、骨折部位を強打。ケガを悪化させてしまった。チームも敗れ、最終的にG大阪に最大勝ち点差14を逆転されて、優勝を逃すことにもなった。そして興梠は年を越しても、ケガの影響を引きずることになった。3月には、ハリルホジッチ体制初の日本代表に選出されたが、首痛のため離脱を余儀なくされた。
 あれから5カ月。同じホーム埼玉スタジアムに、同じ優勝争いという形で、G大阪を迎える。「悪夢」を払しょくするためには、これ以上の舞台はない。
 チームにとっても復帰は心強い。新加入のFWズラタン、MF武藤らがフィットし、連係の完成度が高まる前線に、興梠が加わればまさに鬼に金棒だ。「チームはとてもいいサッカーをしている。自分もその流れに乗りたい」。まさかのV逸、まさかの長期離脱という負のスパイラルを断ち切るため、最大のライバルを自らの活躍で打ち破るつもりだ。

◆「中心を担いつつある」地元メディアは原口に及第点…大迫も高評価(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150426/306303.html


原口(左)と大迫(右) [写真]=Getty Images for FC Bayern


 ドイツの地元メディアは、ブンデスリーガ第30節における各選手の採点と寸評を発表した。

 MF細貝萌とFW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、アウェーでバイエルンと対戦し、0-1で敗れた。『Sportal.de』は、先発フル出場を果たした原口に対し「3.5」(最高点1、最低点6)を与え、「原口はヘルタのレギュラーの中で、ますますチームの中心を担う選手となりつつあり、それは彼がバイエルン戦で見せた、何としてもボールを奪ってやろうという、ものすごい強気なところからも分かる。ヘルタの選手の中では、最多となる一対一に挑み、そのうち半分以上で勝った」と、高い評価を与えている。

 また、「その一方、チーム1の走行距離をマークしたが、ゲームを作るという点ではもう少し上乗せする必要がある」と、ゲームメイクの面に課題があると指摘した。

 日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンは、ホームでレヴァークーゼンと対戦し、1-1で引き分けた。『EXPRESS』は先発フル出場した大迫に「3.0」の採点を与え、「角度のないところから(相手GK)ベルント・レノにシュートを見舞い、うまいボールの扱いで観客を魅了した」とコメント。

 また、『Kölner Stadt-Anzeiger』も同じく「3.0」と採点し、「28分、大迫がボールを胸を落とし、ボレーシュートを放ったのが、その時点までのケルン最大のチャンスだった。彼の2本目のシュートは、(味方の)ヤニック・ゲルハルトにクリアされた」と、大迫の働きぶりを評価している。

 次節、ヘルタ・ベルリンはホームでボルシアMGと、ケルンは敵地でアウクスブルクと対戦する。

◆大迫 存在感示すもドローに満足せず「チャンスで決めていれば」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/27/kiji/K20150427010245110.html

ブンデスリーガ ケルン1―1レバークーゼン (4月25日)
レーバークーゼン戦の後半、攻め込むケルンの大迫

 ケルンが好調のレバークーゼン相手に貴重な勝ち点1を手にした。

 2トップの一角で先発したFW大迫は豊富な運動量で存在感を示しながら、チャンスはものにできず「決められるところで決めていればもっと面白い展開になったはず」と満足はしていなかった。先行されながら終盤に追いつく展開だった。後半途中から出たMF長沢は「自分たちのプレーがしっかりできるように、みんなで意識していた」と振り返った。

◆鹿島柴崎、芸術弾も空砲「自分たちのミスで負けた」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1467203.html

<J1:鹿島1-2神戸>◇第7節◇25日◇カシマ

 鹿島が神戸に敗れ、MF柴崎岳(22)の芸術弾が空砲に終わった。0-1の後半26分、右から中央にドリブルした柴崎がFW高崎にパス。ワンツーで戻ってきた球に合わせて左足を振り、ゴール左隅を射抜いた。利き足ではない左足での得点は昨年3月29日の横浜戦以来で通算2点目。「あまり左での点がなかったので思い切って蹴った」と振り返った。

 しかし、その6分後のミスで台無しとなった。相手CKの守備の際、GK曽ケ端が味方のFW高崎と接触してファンブル。痛恨の決勝点を無人のゴールに蹴り込まれた。37分にはMF金崎のシュートがゴールラインを割ったかに見えたが、判定はノーゴール。不満をためた金崎が後半ロスタイムに2度目の警告を受けて退場するなど散々だった。

 延長戦が廃止された03年以降でクラブワーストとなる開幕7戦連続失点。柴崎が「自分たちのミスで負けた。もったいない」と話したように、本拠で後味の悪い自滅を演じてしまった。

◆鹿島の柴崎岳が鮮やかな一発「あまり左足で打たないが思い切って」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150426/306261.html


プロ5年目の柴崎 [写真]=Getty Images


 鹿島アントラーズの柴崎岳が、鮮やかな一発でゴールネットを射抜いた。

 25日に行われたJ1 1stステージ第7節のヴィッセル神戸戦における71分だった。1点ビハインドの展開で、右サイドでボールを持つと、遠藤康、伊東幸敏とのパス交換で相手のプレッシャーを一気にかいくぐる。中央に持ち出し、ゴール前の高崎寛之に一度当てると、リターンパスをダイレクトでゴール左隅に蹴り込んだ。

 流れるようなプレーから生まれたゴールには、神戸の小川慶治朗も「ちょうど後ろから見ていたら、すごいシュートコースだった」と舌を巻く。「(柴崎が)上手くドリブルで入ってきたので、ワンツーで崩せた」とは、アシストした高崎の弁。針の穴を通すような高度な技術と周囲との連係により、5バック気味で固めた神戸の守備網を破った。

 日本代表として参戦した、今年1月のアジアカップにおけるUAE戦のゴールを彷彿とさせる一撃だったが、今回は利き足ではない左足でのシュート。難易度の高いプレーだったが、本人は「あまり左足では打たないが、思い切ってコースを狙ったのがよかった」と、当たり前かのように今季のリーグ戦2点目を冷静に振り返った。

 追いかける展開で、チームを勢い付かせるにはこの上ない一撃となったが、6分後にCKを与えると、GK曽ヶ端準と高崎が重なり合う連係ミスから勝ち越し点を奪われた。勝ち点8同士の対戦だったが、1-2とホームで敗戦。「自分たちのミスから点を奪われ、非常にもったいない試合をした」と、柴崎は表情こそ変えなかったが、言葉から悔しさが滲み出た。

 負傷していた小笠原満男が復帰した今も、キャプテンマークは柴崎の左腕に巻かれている。結果的に空砲にこそなったが、ここぞという場面でゴールをもぎ取るプレー面もさることながら、得点直後でも喜びより早めのプレー再開を促すなど頼もしさは十分。今季は公式戦で無失点試合がない状態だが、「チーム全体の課題。決してディフェンスライン、守備陣だけのせいではない」と、しっかりと口にする。

 世間は連休に突入したことで、リーグ戦の日程が一気に詰まっていく。5月5日には、勝てばグループ突破の決まるAFCチャンピオンズリーグの大一番、FCソウル戦も控える。西大伍とともに今季の公式戦で全試合フル出場を続けるが、「あまり一喜一憂せずに、すぐに試合なので、引きずらずに次の試合に切り替えたい」と、名実ともにチームをけん引する22歳は、次戦を見据えていた。

◆[プレミアリーグEAST]鹿島ユースが開幕3試合無失点で3連勝、大宮ユースがプレミア初勝利:第3節(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161775-161775-fl

高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグEAST

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグEASTは26日、第3節2日目の2試合を行った。

 2試合連続無失点で開幕2連勝の鹿島アントラーズユース(茨城)はホームで13年優勝の流通経済大柏高(千葉)と対戦。試合開始直後の前半1分、FW垣田裕暉のゴールで先制した鹿島はU-18日本代表候補CB町田浩樹ら中心に流経大柏の攻撃を封じると、試合終了間際の後半43分にも垣田が加点して2-0で勝った。鹿島は開幕3連勝。得失点差で青森山田高を抑えて首位に立っている。

 大宮アルディージャユース(埼玉)が昇格3戦目で初勝利を果たした。アウェーでコンサドーレ札幌U-18(北海道)と対戦した大宮は試合開始直後にFW川田拳登が先制ゴール。札幌も後半にFW菅大輝が同点ゴールを決めたものの、再び勝ち越した大宮が2-1で勝利。大宮は1勝2分、札幌は開幕3連敗となった。

 25日には第3節1日目の3試合が行われた。開幕2連勝の青森山田高(青森)はアウェーで昨年優勝の柏レイソルU-18(千葉)と対戦。前半9分、カウンターからMF豊島祐希が右クロスを入れる。これを中央で受けたMF三上孝太が左足で決めて先制した。柏が圧倒的にボールを握って攻めるが、鋭いカウンターで攻め返す青森山田は後半8分、MF神谷優太が右足で鮮やかなFKを決めて2-0。柏も22分にFW伊藤達哉のシュートのこぼれ球をMF大谷京平が押し込んで1点差としたが、GK廣末陸や左SB北城俊幸主将中心に守った青森山田が2-1で勝ち、開幕3連勝とした。

 ともに今季1勝1分の市立船橋高(千葉)と清水エスパルスユース(静岡)との一戦は1-0で市立船橋が制した。ボールを握って攻める市立船橋に対し、清水は切り替え速い攻撃から決定機を作り出す。拮抗した戦いは後半31分、MF工藤友暉の右CKからCB白井達也が頭で決めて市立船橋が先制。この1点を守った市立船橋が2勝1分としている。

 前節、プレミアリーグ復帰後初白星を挙げたFC東京U-18(東京)がJFAアカデミー福島U18(静岡)に6-0で快勝した。F東京は前半2分、右FKからFW大熊健太が2試合連続となるゴールを決めて先制。12分にも前節ハットトリックのMF佐藤亮が決めて2-0とすると、17分にMF鈴木喜丈、45分にも大熊が決めて4-0で前半を折り返す。後半にもMF生地慶充と佐藤が加点したF東京が快勝で2連勝とした。

【プレミアリーグEAST第3節】(4月26日)
[茨城県立カシマサッカースタジアム]
鹿島アントラーズユース 2-0 流通経済大柏高
[鹿]垣田裕暉2(1、88分)

[宮の沢白い恋人サッカー場]
コンサドーレ札幌U-18 1-2 大宮アルディージャユース

(4月25日)
[船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
市立船橋高 1-0 清水エスパルスユース
[市]白井達也(76分)

[東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)]
FC東京U-18 6-0 JFAアカデミー福島U18
[東]大熊健太2(2、45分)、佐藤亮2(12、77分)、鈴木喜丈(17分)、生地慶充(49分)

[日立柏サッカー場]
柏レイソルU-18 1-2 青森山田高
[柏]大谷京平(67分)
[青]三上孝太(9分)、神谷優太(53分)

2015年4月26日日曜日

◆大迫先発のケルン、3位レヴァークーゼンとドローに持ち込む…長澤途中出場(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150426/306104.html


レヴァークーゼン戦に先発した大迫(中央) [写真]=Bongarts/Getty Images


 ブンデスリーガ第30節が25日に行なわれ、日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンとレヴァークーゼンが対戦した。大迫は先発出場、長澤はベンチスタートとなった。

 前節、MF細貝萌とFW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンとスコアレスドローに終わったケルン。この日はリーグ戦7連勝と絶好調のレヴァークーゼンをホームに迎えた。

 最初にチャンスを作ったのはアウェーに乗り込んだレヴァークーゼン。9分、CKからキリアコス・パパドプーロスが頭で合わせたが、ここはGKティモ・ホルンの正面だった。

 一方のケルンも攻めに出る。17分、右サイドでスローインを受けたミショ・ブレチュコがペナルティエリアに進入を試みる。ここで倒されてFKを獲得。これをキッカーのヨナス・ヘクターが狙ったが、大きく枠の上へ外れてしまった。

 42分、ペナルティエリア内でドミニク・マロフがシュテファン・キースリンクを倒したとして、レヴァークーゼンにPKが与えられる。しかし、キッカーのハカン・チャルハノールのシュートは、ホルンが横っ飛びでセーブ。大ピンチを凌ぐことに成功する。

 後半立ち上がりはケルンが立て続けにチャンスを作ったが、マティアス・レーマンやマルセル・リッセのシュートは得点には繋がらなかった。

 すると60分、逆にカウンターを食らってしまう。レヴァークーゼンが左サイドからパスワークで崩すと、中央でボールを受けたカリム・ベララビがドリブル突破。ベララビが横パスを出すと途中出場のユリアン・ブラントがミドルシュートを叩き込み、レヴァークーゼンが先制した。

 ホームで負けられないケルンは、左CKからアンソニー・ウジャーがヘディングシュートを放ったが、惜しくもゴール右に外れてしまった。83分には長澤を投入し、さらに攻勢を強める。すると直後のロングボールをペナルティエリア内のウジャーが頭で折り返し、途中出場のボルド・フィーネがボレーシュートを叩き込んで、ケルンが同点に追いついた。

 このまま試合終了を迎え、1-1で引き分けた。大迫はフル出場、長澤は83分から出場している。

 次節、ケルンは敵地でアウクスブルクと対戦する。

【スコア】
ケルン 1-1 レヴァークーゼン

【得点者】
0-1 60分 ユリアン・ブラント(レヴァークーゼン)
1-1 83分 ボルド・フィーネ(ケルン)

◆鹿島・柴崎、ゴールも淡々「連戦なので一喜一憂しない」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150426/jle15042605010004-n1.html

 明治安田J1第1ステージ第7節第1日(25日、鹿島1-2神戸、カシマ)0-1の後半26分、日本代表MF柴崎がFW高崎とのワンツーからゴール前にカットイン。左足でゴール左隅に突き刺した。しかし、6分後、相手CKで味方と交錯したGK曽ケ端が捕球し損ねて決勝点を奪われた。豪州で戦ったアジア・チャンピオンズリーグから中3日。柴崎は「連戦なので一喜一憂しないで次に臨みたい」と淡々と話した。

◆柴崎弾も空砲…鹿島再び借金「結果が伴わなかったのは残念」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/26/kiji/K20150426010239010.html

<鹿島・神戸>後半26分、一時同点となるゴールを決める柴崎

J1第1S第7節 鹿島1―2神戸 (4月25日 カシマ)

 鹿島の日本代表MF柴崎の今季2点目も空砲に終わった。0―1の後半26分、右サイドからドリブルを仕掛けると中央の高崎へパス。その折り返しにダイレクトで左足を合わせてゴール左隅に決めた。「シュートがあまりなかったので。左足ではあまり打たないですけど、思い切って打ちました」と同点弾を振り返った。

 それでも、チームはその後、ミスから失点し敗戦。公式戦の負けなしも6で途切れた。リーグ戦も2勝2分け3敗となり、再び借金生活に突入。「結果が伴わなかったのは残念。でも、あまり一喜一憂せず、引きずらずに次の試合を見据えていきたい」。次戦、中3日で迎える、アウェーでの仙台戦から仕切り直す。

◆鹿島柴崎「思い切って打った」鮮やか左足弾も空砲(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1467084.html

鹿島柴崎「思い切って打った」鮮やか左足弾も空砲

<J1:鹿島1-2神戸>◇第7節◇25日◇カシマ

 8位鹿島が10位神戸に競り負け、MF柴崎岳(22)の今季2点目が空砲に終わった。

 後半26分、柴崎が右サイドでボールを奪い中央へドリブル。FW高崎にパスを当て、ワンツーで返ってきたボールにダイレクトで左足を合わせた。ゴール左隅に決まる鮮やかな一撃で同点とした。しかし、その6分後にミスから痛恨の決勝弾を食らった。

 柴崎の左足での得点は通算2点目。「左足でのゴールはあまりないので、思い切って打った」と回想したようにゴール自体には納得したが、今季1度も完封がなく負けたことに「チーム全体の問題。原因を明確にして、1試合1試合、良くしていきたい」と話した。

◆神戸田中が決勝弾 鹿島7戦ぶり黒星/鹿-神7節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1466599.html

神戸田中が決勝弾 鹿島7戦ぶり黒星/鹿-神7節

<J1:鹿島1-2神戸>◇第7節◇25日◇カシマ

 ともに公式戦6戦負けなし同士の対決は、アウェーの神戸に軍配が上がった。

 前半は、ともにチャンスの乏しい展開だった。鹿島は日本代表MF柴崎にミスが目立ち、リズムに乗れない。

 神戸も前半7分にFWマルキーニョスがオーバーヘッドシュートを放って序盤は沸かせたが、前半35分にアクシデント。元日本代表MF森岡が体を痛め、自らピッチを出てベンチ裏に退く。想定外の交代だった。

 試合が動くことなく0-0で前半を折り返した。

 鹿島は後半からMF小笠原を投入。3月18日のACL広州恒大戦で右膝の内側側副靱帯(じんたい)を損傷していた主将を約1カ月ぶりにリーグ復帰させて勝負に出た。

 しかし神戸が先手を取る。4分だ。DF相馬の左クロスをマルキーニョスが頭で折り返し、フリーになっていたFW小川が決めた。今季3ゴール目でリードを奪った。

 追う立場になった鹿島は11分、左サイドバック山本に代えてU-22日本代表候補DF伊東を投入。さらに25分、MFカイオとFW高崎を代えると采配が当たる。その1分後、柴崎が高崎とのワンツーから左足でゴール。左隅に決めて試合を振り出しに戻した。

 後半は鹿島が敵陣でプレーする時間が増えたが、勝ち越したのは神戸だった。31分、右CKのこぼれ球が中央で浮き上がると、相手GK曽ケ端が味方の高崎と接触してファンブル。MF田中が無人のゴールに蹴り込んだ。

 何とか追いつきたい鹿島だったが、MF金崎が後半ロスタイムに2枚目のイエローカードを受けて退場。万事休し、神戸が敵地で勝ち点3を奪った。


◆柴崎同点弾も…神戸が「団結力」で鹿島に競り勝つ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161617-161617-fl

[4.25 J1第1ステージ第7節 鹿島1-2神戸 カシマ]

 ヴィッセル神戸はアウェーで鹿島アントラーズに2-1で競り勝ち、2試合ぶりの白星を飾った。これで4試合負けなし(3勝1分)となり、ナビスコ杯を含めると公式戦7試合負けなし(4勝3分)。先制点を決めたFW小川慶治朗は試合後のインタビューで「練習から一体感が出ているので、そういう団結力が大きいと思う」と好調の要因を語った。

 神戸は前半5分、小川の左クロスにFWマルキーニョスが頭で合わせるが、GK曽ヶ端準がキャッチ。同7分にも左クロスからマルキーニョスがバイシクルシュートでゴールを狙った。鹿島も前半19分、DF西大伍の右クロスにMF柴崎岳が右足で合わせる決定機を迎えるが、シュートはGK山本海人が好セーブ。同38分、MF遠藤康の左足ミドルもクロスバーを越えた。

 前半37分にMF森岡亮太が負傷交代するアクシデントに見舞われた神戸だが、スコアレスで折り返した後半4分、左サイドからDF相馬崇人が上げたアーリークロスをマルキーニョスが頭で落とし、小川が左足でシュート。小川の2試合ぶり今季3ゴール目で神戸が先制した。

 ところが後半13分、DF増川隆洋がDF高橋祥平と負傷交代すると、徐々に鹿島が神戸を押し込んでいく。後半25分、MFカイオに代えてFW高崎寛之を投入。その直後の26分、右サイドから柴崎がドリブルで中に切れ込み、高崎とのワンツーから左足ミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、1-1の同点に追いついた。

 これで鹿島が一気に流れを引き寄せるかに思われたが、まさかのミスから勝ち越しを許した。神戸は後半32分、DFチョン・ウヨンの右CKをマルキーニョスが頭で落とすと、ゴールを空けて前に出た曽ヶ端が高崎とかぶってキャッチし切れず、こぼれ球をMF田中英雄が無人のゴールに蹴り込んだ。

 再び1点を追う展開となった鹿島は後半37分、MF小笠原満男の浮き球のパスに反応したDF伊東幸敏が右クロス。西が頭で折り返し、FW金崎夢生が左足で押し込むが、ゴールラインぎりぎりで高橋がクリア。鹿島の選手はボールがゴールラインを越えていたとアピールするが、判定はノーゴールだった。後半アディショナルタイムには金崎が2枚目の警告で退場となり、万事休す。鹿島は3月14日の湘南戦(1-2)以来、5試合ぶりの黒星を喫し、ACLを含めると公式戦7試合ぶりの敗戦となった。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第7節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51556

J1 1st 第7節 vs 神戸

鹿島、ホームで連勝ならず。柴崎が同点弾も、神戸に敗れる。



アウェイ2連戦から帰還した選手たちは、ホームで連勝街道を走り始めることはできなかった。J1 1st 第7節でヴィッセル神戸と対戦すると、後半立ち上がりに先制され、柴崎のゴールで一時は追いついたものの、セットプレーから勝ち越されて1-2で敗れた。





鹿島は4月に入って4勝1分と、上昇気流に乗っている。シドニーから帰国してから、中2日で迎えたホームゲーム。過密日程の中、セレーゾ監督は「準備期間はほとんどないものと認識している。それでも、選手たちは勝利への意欲を表現してくれる」と、信頼を語った。4日前のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦から、先発メンバーの変更は1選手のみ。センターバックに昌子が復帰し、ファン ソッコとのペアで堅守を誓う。最後尾は曽ヶ端、右サイドバックは西、左サイドバックは山本。ボランチは柴崎と青木のコンビで、2列目にはカイオと土居、遠藤が並ぶ。そして前線には、シドニーの夜に値千金の逆転ゴールを決めた金崎が入った。





久しぶりに迎えた、週末のデーゲーム。穏やかな天気に恵まれたカシマスタジアムには、ゴール裏をアントラーズレッドに染めたサポーターの歌声が響き渡った。14時4分、選手たちはキックオフの笛を聞いた。コイントスに勝った神戸がエンドを変更したため、サポーターの待つゴール裏へ攻める形となった前半、立ち上がりは神戸に押し込まれた。サイドからクロスを上げられ、シュートを打たれる場面が続いたが、曽ヶ端が安定したプレーでゴールを許さない。「良い流れを切らさないようにしたい」と、意気込んでいた昌子も、ファン ソッコとの好連係で、最終ラインからチームを支えた。





最初のチャンスは19分に生まれた。右サイドをオーバーラップした西が、早いタイミングでクロスボールを送ると、走り込んでいたのは柴崎。ニアサイドに飛び込み、相手GKの前でボールに触れたものの、シュートは惜しくも阻まれてしまった。



鹿島はなかなか決定機を作れずにいたが、激しいボディコンタクトの応酬となる中、集中力を保って神戸に自由を与えない。39分には土居のドリブルから右サイドへ展開し、遠藤が得意の位置からシュートを放ったが、枠を外れた。前半はスコアレスで終了し、後半に勝負をかけることとなった。



後半開始時から、セレーゾ監督は小笠原をピッチへ送り出し、柴崎とのボランチコンビに勝利を託す。しかし、先制点は神戸のものだった。49分、最終ラインの背後へ浮き球のパスを通され、中央へ折り返されると、最後は小川にフリーで決められた。立ち上がりの失点で、鹿島がビハインドを負った。



1点を追う展開となり、セレーゾ監督は56分に今季初出場となる伊東を投入。西を左サイドバックへ配置転換し、打開を図る。63分には、カイオが強烈な右足ミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の左へ。65分には、伊東が右サイドをオーバーラップしてパスを受けると、相手GKの位置を見てゴール方向へクロスを飛ばしたが、弾き出されてしまった。



鹿島はボールポゼッション率を高めながらも、同点弾を決められずにいた。セレーゾ監督は70分に高崎を投入し、攻撃陣を入れ替えて活性化を図る。すると直後の71分、待望のゴールが生まれた。柴崎がペナルティーエリア右手前から縦パスを入れると、出場間もない高崎からのリターンを受け、左足を一閃。正確なシュートでゴール左隅を射抜き、スコアを1-1とした。





柴崎の鮮やかなゴールで同点に追いつき、鹿島はサポーターの声援を背に、逆転弾を目指した。しかし、次の1点は神戸が記録した。77分、セットプレーから、ゴール前に浮き上がったボールに曽ヶ端が反応。キャッチングを試みたが、高崎と接触してボールをこぼしてしまう。こぼれ球を田中に押し込まれ、勝ち越されてしまった。



ミスから負った2度目のビハインドを挽回すべく、鹿島は82分に波状攻撃を仕掛ける。伊東がゴールライン際までオーバーラップし、中央へ折り返すと、ゴール前で混戦に。金崎のシュートはゴールラインを割ったように見えたが、ゴールは認められず、こぼれ球へのプッシュも同様だった。金崎は気持ちを前面に出して戦い続けたが、終了間際には2枚目のイエローカードで退場に。10人となった鹿島は、2点目を奪うことができず、タイムアップのホイッスルを聞くこととなった。



鹿島は1-2で神戸に敗れ、リーグ戦では5試合ぶりの黒星を喫した。悔しさがにじむ中、サポーターは失意の選手たちをチームコールで見送り、次戦での奮起を促した。下を向く時間はない。次節は4日後の仙台戦となる。アウェイでの戦いとなるが、総力戦で勝利を収め、再び這い上がらなければならない。



【この試合のトピックス】
・柴崎が今季リーグ戦2ゴール目を決めた。
・青木が今季のリーグ戦で初めて、先発出場を果たした。
・小笠原が後半開始時から出場。リーグ戦では3月14日の第2節、湘南戦以来の出場だった。
・伊東が56分に途中出場。今季、リーグ戦とACL合わせて、初めての出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・ボールを受けることを恐れるな。積極的にアクションを起こせ!
・ホームでの残り45分、各自が責任をもって仕事を全うすること。
・勝利に対する執念を持て!球際の戦いは必ずものにしろ。

ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
・いい守備を継続するためには、奪ったあとのつなぎが大事。
・マイボールになったら自信を持ってつないでいこう。
・ボランチは下がりすぎないこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(悔やまれる形での2失点だったが、守備への評価は)確かに失点という事実は表れているが、組織としてのミスではなく、大半が個人のミス。現在の戦力で戦っていかなくてはならないし、CBは若い選手なので駆け引きなど時間をかけて指導していかなくてはいけない。1人前になるまで育成していくことが、方針だ。
・(前半、攻撃でいい場面がなかったが)前半はただボールを奪うためだけのバトルで、両チームともサッカーのゲームをしていなかった。ACLで厳しい戦いをし、長距離の遠征をしたこともあり、後半に仕掛けるというプランだったが、先制されたことで崩れてしまった。同点に追いつくためにギアを1つ上げてもらった。後半の途中からポジション的に足が止まり、精度が落ちたところがあった。正直、あまり見ごたえのある試合ではなかった。行ったり来たりで、サッカーに関する判断力やエッセンスが足りなかった。

ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
今日の相手はリーグ戦の勝ち点も同じで、質も高いチームなので、しっかりとした準備をして臨んだ。やはり危険な攻撃力があると感じたが、我々も準備してきたことを迷わずにしっかりとできた。相手が攻撃のときに両サイドバックの西選手と山本選手が、我々の陣地に深く入ってくるので、ウチがうまく守備をした後、前線に残った小川がそのスペースに飛び出していくという、狙い通りのプレーができた。

選手コメント

[試合後]

【曽ヶ端 準】
相手は5-4-1の形で、自陣に引いてからカウンターという狙いだったと思う。2失点目ではもちろん声を出していたが、失点につながってしまった。先制されて、同点に追いつくまでは良かったが…。失点ゼロが全てではなく、勝つことが全てではある。ただ、無失点で終えることが、勝利に近づくことは間違いない。連戦だし、次、頑張ります。

【西 大伍】
もう少し、パスを回していきたかった。敵陣でボールを回して、1-0で勝つ試合をできれば良かったが、できなかった。自分も含めてミスが多かったし、防げた失点だったと思う。ホームで負けたくなかったし、今は本当の強さが試されていると思う。

【土居 聖真】
次の試合はすぐにやってくるので、下を向かずに切り替えてやっていきたい。もっとミドルシュートを打つことができれば良かったが、ペナルティーエリア内でクロスだけ、というような単調な攻撃になってしまった。

柴崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

2015年4月25日土曜日

◆磐田伊野波26日千葉戦復帰へ右足首捻挫「大丈夫」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1466244.html

磐田伊野波26日千葉戦復帰へ右足首捻挫「大丈夫」

 J2磐田に待望のDFリーダーがカムバックした。右足首捻挫で前節欠場したDF伊野波雅彦(29)が23日、磐田市内での戦術練習に合流。26日のアウェー千葉戦に向け、対人を含めた実戦的な練習もしっかり消化し「大丈夫」と手応えを口にした。

 千葉との首位攻防戦を皮切りに上位との連戦を控える。いわば前半戦のヤマといっていい。伊野波は「全試合が山。(昇格には)25勝しないと。勝ち点3を積み重ねていくことが大事」と冷静に分析する。名波浩監督(42)のもと、攻守の約束事が定着し、8節を終えて後半の失点はない。

 「走り切れているし、責任感を持つ選手たちが増えてそれが広がっている。発展途上だけど試合中に修正する力もついてきた」と昨季からの進化を感じている。千葉戦はJ1昇格に向けての関門。「力のある相手に修正する対応力が出せれば、チームももう1段階、上にいける。ジェフは試せるいい相手」と見据えた。

 無失点なら勝ち点は手にできるものの「引き分けはなしで勝ちたい。上をたたかないとJ1には上がれない」と、勝ち点3にこだわる。相手は強力な外国人FWが加入しているが「去年は最終ラインが下がってやられたけど、今季はほとんどない。高く保っていきたい」と意欲を見せた。

 戻ってきた守備リーダーは「最後の精度が勝負」とキッパリ。最終ラインで体を張り、ゴールを死守する心構えはできている。【岩田千代巳】

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